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「下関鯨屋 日新丸」について

捕鯨母船「日新丸」 写真

「日新丸」に込めた想い

「下関鯨屋 日新丸」という店名は、近代捕鯨発祥の地と言われる下関の捕鯨の伝統や、下関の鯨食文化をもっと広めていきたいという想いから、操業36年を迎え2023年11月に引退する、日本初の国産捕鯨母船「日新丸」より公認のうえ引き継がせていただきました。

下関の捕鯨の歴史と共に生きた、
捕鯨母船日新丸

捕鯨母船「日新丸」 写真

下関に出張所が置かれた日本遠洋漁業株式会社がノルウェー式捕鯨法を最初に取り入れたこともあり、下関は近代捕鯨発祥の地といわれています。
戦前・戦後は、南氷洋捕鯨の基地としての役割を果たしており、
鯨肉などの交易と加工技術などの交流が行われる中継地となっていました。
初代の日新丸は林兼商店(後の大洋漁業)が1936年に神⼾の川崎造船で国産として初めて建造した捕鯨⺟船です。
3代目となる現日新丸は、「第三日新丸」の後継船として、
日本水産(現ニッスイ)の遠洋トロール船「筑前丸」を改造し、
1987年から調査捕鯨に従事しました。
その後2019年に再開した商業捕鯨にも従事し、
2023年に36年の役目を終えることになりました。

捕鯨母船「日新丸」 写真
捕鯨母船「日新丸」 写真

日新丸の息吹を感じる店に

捕鯨母船「日新丸」 写真

下関鯨屋日新丸では、11月以降この捕鯨母船「日新丸」で実際に使用されていた食器で一部のお料理をご提供するほか、舵輪などの船内設備も皆様に見ていただけるよう店内に飾っていく予定です。これまでの、そしてこれからの下関の鯨食文化を感じに、ぜひ一度日新丸にお越しになってみてください。

現代の商業捕鯨について

世界の捕鯨国がオリンピック方式で競い合った昭和の商業捕鯨では、米国・英国などは鯨油採取目的で捕鯨を行い、7割の肉を海中投棄する中、日本は食料としての目的もあり、肉も皮も、ヒゲなども利用していました。
現在行われている商業捕鯨では、IWC(国際捕鯨委員会)で認められた厳格な管理方式に基づいた捕獲枠(鯨種・頭数)を算出し、それに則って行われています。
日本は2018年にIWCを脱退しましたが、TAC(漁獲可能量)方式を採用し、定置網により混獲された頭数を加味(減らして)して捕獲頭数を出し、持続可能な方法で商業捕鯨を行なっています。
このように現代の商業捕鯨は厳密な科学的根拠に基づいており、水産庁のHPにもあるように「100年間捕獲を継続しても資源に悪影響を与えないとIWC 科学委員会が認めた極めて保守的な方法」で行われています。

「日新丸」のこだわり

大量の小魚を食べる鯨の増加を捕鯨や鯨食により抑制することは海の生態系のバランスを守り、SDGsへの貢献にも繋がります。
日新丸は新しい、楽しい、おいしい鯨食を皆様にお届けしていきます。

しい
調理法で創る
鯨料理

鯨肉の調理風景

質の良い鯨の赤肉を低温調理した後に、炭火で焼き上げるローストホエール炭火焼き。臭みもなくさっぱりジューシーな食べ応え、ありそうでなかった新たな鯨料理としておすすめの一品です。

料理写真 鯨骨らぁめん

鯨の軟骨から取ったスープと長州黒かしわから取った鶏がらスープをブレンドした、あっさり醬油ベースの鯨骨ラーメン。旨味の強い鯨ベーコンやさえずり(舌)なども乗せた贅沢な一杯です。

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空間と演出

内観 カウンター席後方から撮影した厨房

座面の高さまでこだわったカウンターから見える料理人の熟練の技、炎の迫力。
音や香りも楽しみながら、鯨料理とお酒をお楽しみいただけます。
もし何を食べたらいいか迷ったら、スタッフに気軽にお声かけください。
昔の下関を思い出す、活気溢れる賑やかな空間でお待ちしています。

いしいは
当たり前

料理写真 勇新丸盛り(6種)

道場六三郎氏に師事した料理長のもと、厳選された鯨肉を熟練の技で調理いたします。イワシ鯨、ナガス鯨、ニタリ鯨、ミンク鯨といったヒゲ鯨の様々な部位をご提供しております。

直接農家さんから仕入れた旬の野菜の写真

日新丸は野菜にも徹底的にこだわっています。
直接農家さんから仕入れた旬の野菜は、お客様に調理方法を選んでいただけます。